ハイター&ブリーチ(塩素系漂白剤)の濃度を、取り扱いメーカーに問い合わせました。
厚生労働省や、製薬メーカー、自治体などでは、家庭用塩素系漂白剤の主成分である次亜塩素酸ナトリウムの濃度は5%から6%と表記されることが多いですが、メーカーによって濃度に違いがあります。
消毒・除菌に使用するために薄める際の参考にしてください。
※記載しているのは、出荷時のおおよその塩素濃度です
※長期の保管や高温・直射日光等によって、塩素系漂白剤の主成分である次亜塩素酸ナトリウムは分解されて濃度が低下します
※ホームページに記載がない製品の次亜塩素酸ナトリウム濃度は、2020年3月11日に電話で問い合わせた数値になります。
- メーカー別ハイター&ブリーチ(塩素系漂白剤)濃度一覧表
- ライオン「ニューブリーチ」「キッチンパワーブリーチ」の塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)は6%
- ミツエイ「キッチンブリーチS」の塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)は5%
- 第一石鹸「キッチンブリーチS」の塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)は5%
- ロケット石鹸「マイキッチンブリーチ」の塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)は4.3%
- カネヨ石鹸「キッチンブリーチ」の塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)は5.5%
- 花王「キッチンハイター」「(衣料用)ハイター」の塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)は非公開で計算上は2%以上
- イオン「トップバリュ キッチン用漂白剤」塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)は5%
- 神戸物産「業務スーパーキッチンブリーチ」塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)は4.3%
- まとめ:メーカー別ハイター&ブリーチ(塩素系漂白剤)製品濃度一覧
メーカー別ハイター&ブリーチ(塩素系漂白剤)濃度一覧表
メーカー | 塩素系漂白剤の商品名 | 次亜塩素酸ナトリウム濃度 |
ライオン | ニューブリーチ | 6% |
ライオン | キッチンパワーブリーチ | 6% |
ミツエイ | キッチンブリーチ | 約5% |
第一石鹸 | キッチンブリーチ | 約5% |
イオン | トップバリュキッチン用漂白剤(NEW) | 約5% |
ロケット石鹸 | マイキッチンブリーチ | 約4.3% |
カネヨ石鹸 | キッチンブリーチ | 約5.5% |
花王 | ハイター | 非公開(2%以上) |
花王 | キッチンハイター | 非公開(2%以上) |
【追加】
- 神戸物産「業務スーパーキッチンブリーチ」約4.3%
- イオン「トップバリュ キッチン用漂白剤」約5%
【追記】
- 花王「ハイター」「キッチンハイター」 約6%(2020年4月9日以降)
厚生労働省が公開しているPDFデータ「ご家族に新型コロナウイルス感染が疑われる場合家庭内でご注意いただきたいこと~8つのポイント~」にも塩素系漂白剤を水で希釈したもので消毒することを推奨しています。
一般的に塩素系漂白剤の次亜塩素酸ナトリウムの濃度は5%から6%と言われていますが、メーカーにより濃度が違うので、問い合わせをして一覧表にしました。
ライオン「ニューブリーチ」「キッチンパワーブリーチ」の塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)は6%
ホームページで塩素濃度を公開しているので、安心して使えます!
- ライオン「ニューブリーチ」…塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)6%
- ライオン「キッチンパワーブリーチ」…塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)6%
【ライオン「キッチンカラーブリーチ」商品説明文】
浸透効果のある界面活性剤により、つけ置くだけで、除菌、漂白、除臭。
食器についたしつこい油汚れや、ふきんや調理器具の雑菌、悪臭もしっかり取り除きます。
コストパフォーマンスに優れた塩素系漂白剤。次亜塩素酸ナトリウム濃度6%
【ライオン「ニューブリーチ」商品説明文】
食品添加物タイプの塩素系漂白剤。
野菜・果物・食品加工等の殺菌、食品に触れる厨房器具の除菌・漂白に。
洗剤ではとれないシミ・茶しぶ・プラスチック製品の黒ズミを落とし、バイ菌を取り除いてイヤなニオイを消します。
ライオンの塩素系漂白剤、購入時の注意点
「ニューブリーチ」は次亜塩素酸ナトリウム濃度が、サイズごとに違います。
1.5kg、5kg、18kgは6%。20kgは12%です。
ミツエイ「キッチンブリーチS」の塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)は5%
ミツエイに電話で問い合わせして教えてもらいました。
- ミツエイ「キッチンブリーチS」…塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)約5%
ミツエイの「キッチンブリーチS」は、100均やドラッグストア、スーパーなどで100円前後で販売している商品です。
Amazonでも100円で販売されています(2020年3月11日現在)
【ミツエイ「キッチンブリーチS」商品説明文】
・漂白・除菌・除臭ができる台所用漂白剤
・ふきん・まな板の雑菌を除菌
食器、まな板などの除菌・除臭が出来る台所用漂白剤。
つけ置き洗いで茶渋・黒ずみ・ふきんのシミもスッキリした白さに。
第一石鹸「キッチンブリーチS」の塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)は5%
第一石鹸に電話で問い合わせして教えてもらいました。
- 第一石鹸「キッチンブリーチS」…塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)約5%
第一石鹸の「キッチンブリーチS」は、100均やドラッグストア、スーパーなどで主に100円前後で販売している商品です。
Amazonでも112円で販売されています(2020年3月11日現在)
ロケット石鹸「マイキッチンブリーチ」の塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)は4.3%
ロケット石鹸に電話で問い合わせして教えてもらいました。
- ロケット石鹸「マイキッチンブリーチ」…塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)約4.3%
厚生労働省をはじめとする、市区町村のホームページや製薬メーカーなどのサイトで、家庭用の塩素系漂白剤の次亜塩素酸ナトリウムの濃度は5〜6%と言われています。
4.3%は許容範囲内だとは思いますが、塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)が少し低いので、消毒液を作る際にご注意ください。
【ロケット石鹸「マイキッチンブリーチ」商品説明文】
お台所の衛生・漂白に。
ふきん・茶碗・まな板に。
茶しぶ・シミを漂白し、バイキン・ニオイを除きます。
[洗浄と漂白]
台所用洗剤では取り除けないふきんのしみ・食器の茶しぶ・プラスチック容器の黒ずみなどをキレイに落とします。
[除菌と消臭]
ふきん・まな板・ゴミ入れなどについている雑菌・悪臭をしっかり取り除きます。
カネヨ石鹸「キッチンブリーチ」の塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)は5.5%
カネヨ石鹸に電話で問い合わせして教えてもらいました。
- カネヨ石鹸「キッチンブリーチ」…塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)約5.5%
カネヨンで有名な老舗石鹸メーカーカネヨの、定価170円(税抜)の製品です。
大手メーカーではないメーカー(失礼)の中では、もっとも塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)が高かったです。
【カネヨ石鹸「キッチンブリーチ」商品説明文】
お台所のまな板、調理用具等の除菌・除臭・漂白に。
花王「キッチンハイター」「(衣料用)ハイター」の塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)は非公開で計算上は2%以上約6%
花王のコールセンターに問い合わせしましたが、非公開ということで次亜塩素酸ナトリウムの濃度は教えてもらえませんでした。
ホームページ上の希釈表から割り出した次亜塩素酸ナトリウムの濃度は2%以上です。
- 花王「キッチンハイター」…塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)非公開(ホームページの表で計算すると2%以上)
- 花王「(衣料用)ハイター」…塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)非公開(ホームページの表で計算すると2%以上)
塩素系漂白剤の代名詞「ハイター」「キッチンハイター」ですが、濃度については非公開とのことでした。
ただし、ホームページ上に「花王の塩素系漂白剤で、次亜塩素酸ナトリウム0.05%、0.1%の液は作れるの?(2020年3月9日更新)」という記事がありましたので、それを元に濃度を計算しました。
0.05%(500ppm)以上の次亜塩素酸ナトリウム溶液をつくるためには、水1リットルに
25mlのハイターで希釈すると書いてありますので、、計算すると「ハイター」「キッチンハイター」次亜塩素酸ナトリウムは2%以上となります。
【2020年4月13日追記:2020年4月9日花王はハイターの濃度について見解を発表しています】
「キッチンハイター」と「ハイター」は、次亜塩素酸ナトリウム濃度が6%になるように生産されていますが、生産からご使用までの期間や、保管されている環境などによって、次亜塩素酸ナトリウム濃度が低下している可能性があります。出典はこちら
※2020年3月の時点で花王のハイターは濃度を非公表でしたが、4月9日に濃度を公表しました。2020年4月以降生産されているハイターの濃度は6%で間違いないと思いますが、それ以前のハイターの濃度は6%ない可能性がありますのでご注意ください。
花王「ハイター」「キッチンハイター」次亜塩素酸ナトリウム濃度計算式
下記表の中央を元に割り出します。
0.05%(希釈濃度)×1000ml(水の量)÷25ml(現役の量)=2%(現役の濃度)
▼ 参考にした記事のスクリーンショットです。検証のために引用しています。▼
出典:https://www.kao.com/jp/soudan/topics/topics_107.html
花王の「ハイター」「キッチンハイター」を使用して、次亜塩素酸ナトリウム0.05%溶液をつくるためには、厚生労働省のPDFの方法で作成せず、除菌の基準を満たすためには、花王のサイトの希釈量を参考にしてください。
イオン「トップバリュ キッチン用漂白剤」塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)は5%
イオンプライベートブランドの「トップバリュ キッチン用漂白剤」の濃度は約5%とのことです。(2020年3月17日に電話で問い合わせました)
神戸物産「業務スーパーキッチンブリーチ」塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウムの濃度)は4.3%
神戸物産の業務スーパープライベートブランド「業務スーパーキッチンブリーチ」の濃度は約4.3%とのことです。(2020年3月24日に電話で問い合わせました)
まとめ:メーカー別ハイター&ブリーチ(塩素系漂白剤)製品濃度一覧
もっとも次亜塩素酸ナトリウム濃度が高いのはライオン製品で6%でした。
平均すると5%前後のものが多いようです。
花王は濃度が非公開でしたが、公式が推奨する希釈濃度から割り出した製品濃度は2%以上と、他社製品より低いため使用の際は注意が必要です。